第45回演奏会


巨大な人間讃歌! 愛とエロスを求め自由奔放に生きる奴等に運命の女神はほほえむか!
−チェコ、ドイツをはじめ日本人指揮者最多演奏を誇るマエストロ武藤英明の、 本場の「カルミナ」−


カール・オルフ 世俗カンタータ
カルミナ・ブラーナ

ムソルグスキー
はげ山の一夜 
オーケストラ演奏


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日  時 2001年10月18日(木)/19:00開演
会  場 名古屋市民会館大ホール
料  金 S席:5,000円(指定席)/A席:4,000円(指定席)
B席:3,000円(自由席3・4階)
【託児室あります】
 
指  揮 武藤英明
独  唱 sop:菅英三子/ten:北村敏則/bas:三原剛
管弦楽 名古屋フィルハーモニー交響楽団
児童合唱 名古屋少年少女合唱団
児童合唱指導=谷鈴代
合  唱 グリーン・エコー 
  合唱指揮=高橋昭弘、荻野砂和子、河辺泰宏
稽古ピアノ=渡辺真理、岩野めぐみ
 
制  作 藤井知昭、江崎栄二、グリーン・エコー
 
主  催 グリーン・エコー
後  援 愛知県、名古屋市、愛知芸術文化協会、愛知県合唱連盟
助  成 芸術文化振興基金、アサヒビール芸術文化財団 

1st. STAGE 『はげ山の一夜』  オーケストラ演奏
Mussorgsky UNE NUIT SUR LE MONT CHAUVE
  指 揮=武藤英明
  管弦楽=名古屋フィルハーモニー交響楽団
(演奏時間 約20分)

2nd. STAGE 世俗カンタータ
『カルミナ・ブラーナ』
Carl Orff CARMINA BURANA
  指 揮=武藤英明
  独 唱=sop:菅英三子/ten:北村敏則/bas:三原剛
  管弦楽=名古屋フィルハーモニー交響楽団
  合 唱=グリーン・エコー
  児童合唱=名古屋少年少女合唱団
(演奏時間 約60分)

解説

はげ山の一夜  Une nuit le mont chauve
ロシア五人組の一人、ムソルグスキー(1839-1881)の交響詩。 オリジナル版の作曲は1867年だが初演は1889年の万国博覧会であった。 ロシア標題音楽の最初期の作品で、「展覧会の絵」とともに学校教育でもよく知られている。 何度も改訂され、今日よく演奏されるのは彼の死後、リムスキー・コルサコフによって編曲された版である。 彼の二度目のプランでは「はげ山のヨハネ祭の夜」と題され、 1.魔女の集会、魔女たちの議論とおしゃべり、2.サタンの行列、3.サタンへの呪わしい賛辞、4.サバト となっている。ごろつきの悪魔どもが繰り広げる怪しげな闇の世界が伝わってくる。

カルミナ・ブラーナ  CARMINA BURANA
カール・オルフ(1895−1982)のこの作品は カルミナ三部作と言われるもののひとつで1936年作、初演は1937年であった。 この題名はボイレンの歌謡集を意味し、ボイレンの修道院で発見された。 12〜3世紀の約250の詩歌が収められ、それらは放浪学徒、教会から離れた遍歴修道僧など ゴリアルドと呼ばれる無名の者により書かれた。 彼らは社会からのはみ出し者であるが故に気ままに世界を表現しえた。 優雅な愛の歌、哲学的な歌もあれば、酒、博打、女に明け暮れる日々を謳歌し、 一方では自らの不遇や運命を嘆く歌など、実にさまざまである。

オルフはこれらの詩歌集から24篇を選び三部構成とし、 序と終曲に「運の女神、全世界の支配者なる」を置いた。 運命の女神が壁のように圧倒的なカでたち塞ぐ序と終曲の中で、自由奔放に生き、悩み、 また日々を謳歌する彼らを、執拗なまでのりズムの繰り返し、 単純明快な旋律、強烈な大音響のもと生き生きと描く。 愛すべき彼らへの賛辞であるとともに、巨大な人間讃歌として我々に伝わってくる。 ここにカルミナの尽きない魅力があり、TVのCMでも度々使われている。

この作品の魅力にひかれてグリーン・エコーはこれまで数度にわたり演奏を行っている。 1972年(若杉弘指揮、京響)、75年のシアターピース上演(山岡重信指揮、久保則男演出、名フィル)、 81年のシアターピース上演(外山雄三指揮、佐藤信演出、名フィル)のグリーン・エコーの定期演奏の他、 名フィル定期でも81年(外山雄三指揮)、92年(M.アツモン指揮)で演奏している。 今回の45周年記念では最多演奏曲であるとともに、 まさに人間の世紀たるべき21世紀の幕開けを意識して再ぴカルミナに取り組む。 指揮にはチェコを拠点に活動し、 ヨーロッパや日本も含めおそらくこの作品の最多演奏者である武藤英明氏を迎え、 本場のカルミナの世界に触れることができればと願っている。




出演者プロフィール



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