グリーン・エコー第48回演奏会
公演概要 曲目解説 出演者プロフィール チケット申込 リンク
尾高忠明 指揮■
尾高忠明


 1947年鎌倉生まれ。 桐朋学園大学で齊藤秀雄氏に指揮法を師事したほか、作曲、理論、ホルンを学んだ。 1970年桐朋学園大学を卒業、第2回民音指揮者コンクールで第2位に入賞。 1971年にNHK交響楽団を指揮してデビュー。 1972年オーストリア政府から奨学金を得てウィーン国立アカデミーに留学、ハンス・スワロフスキーに師事、さらにオペラをシュパンナーゲルに学んだ。
 1974年〜91年東京フィルハーモニー交響楽団常任指揮者、1981年〜86年札幌交響楽団正指揮者、1992年〜98年読売日本交響楽団常任指揮者を務めた。 1984、89年東京フィル、1993、97年には読売日響のヨーロッパ公演を成功に導いた。 1987年にBBCウェールズ交響楽団首席指揮者に就任、翌年には同団を率いてロンドン・プロムスにデビューした。 英国内はもとよりヨーロッパ各地、ロシア、そして2度の日本公演と北米公演を行い好評を博す。ロンドン・サンデー・タイムズ紙は、「オーケストラとの8年間、彼はウェールズで奇跡を行った」と書いている。1996年からは桂冠指揮者となり、引き続き数多くの指揮を行っている。
 1995年には紀尾井シンフォニエッタ東京のミュージカル・アドバイザー/首席指揮者に就任、2000年には同団初のヨーロッパ・ツアーを敢行、オランダ、オーストリア各地で絶賛された。 また1998年には札幌交響楽団ミュージック・アドバイザー/常任指揮者に就任、2001年10月、英国ツアーをロンドン、バーミンガム、エディンバラほかで全7公演を行い絶賛を博した。
 その他、国内主要オーケストラへの定期的な客演に加え、ロンドン・フィル、BBC交響楽団、バーミンガム市交響楽団、ハレ管弦楽団、ボーンマス交響楽団、ヘルシンキ・フィル、ロッテルダム・フィル、ストラスブール・フィル、バンベルク交響楽団、ワルシャワフィル、オスロ交響楽団、ベルゲンフィル、メルボルン交響楽団、シドニー交響楽団、オレゴン交響楽団、香港フィル、等へ客演している。1997年には名門ロンドン交響楽団へ客演、英タイムズ紙で「豊かな収穫」と絶賛された。
 また武満徹、細川俊夫、松村禎三、三善晃など日本人作曲家の作品の初演も数多く手掛けている。 レコーディングにも精力的で、これまでBBCウェールズ響等とNimbus、BIS、CHANDOS、カメラータ・トウキョウなどに数多くの優れた録音を残している。2002年BBCウェールズ交響楽団と録音した武満作品集(BIS)は英グラモフォン誌のEditror’s choiceに選ばれた。また同団とはグラズノフの交響曲全曲ほかの録音が進行中。
 1991年度第23回サントリー音楽賞受賞。 1993年ウェールズ音楽演劇大学より名誉会員の称号を、ウェールズ大学より名誉博士号を、1997年英国エリザベス女王より大英勲章CBEを授与された。さらに1999年には英国エルガー協会より、エルガー音楽の普及に貢献したとして、日本人初のエルガー・メダルを授与されている。
 現在、札幌交響楽団音楽監督(2004年5月〜)を務めるほか、BBCウェールズ交響楽団桂冠指揮者(1996年1月〜)、東京フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者(1991年4月〜) 、読売日本交響楽団名誉客演指揮者(1998年4月〜)、紀尾井シンフォニエッタ東京桂冠名誉指揮者(2003年9月〜)の任にある。2004年4月からは東京藝術大学指揮科非常勤客員教授を務めている。
小松英典 独唱■
小松英典(バリトン)


 1975年、ハンブルクで宮廷歌手アーノルド・ヴァン・ミルに師事。 1976年、リューベック国立音楽大学に入学。宮廷歌手エディット・ラング、ルネ・コロらに師事。 1980年リューベック国立音楽大学リート・オラトリオ・オペラ科を卒業。
 1982年秋、ハンブルクを中心にブラームスの「美しきマゲローネのロマンス」によるリサイタルを行う。 翌1983年1月、マドリッドでブラームスの「ドイツ・レクイエム」を歌い、またドイツ各地でシューベルトの「冬の旅」によるリサイタルを行った。同年4月、ベルリンでディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウと共演。その他にもアーリーン・オジェー、エリー・アメリング、ハンナ・シュヴァルツ、クルト・モルなど著名な歌手と共演し、ザルツブルク音楽祭などヨーロッパの主要なフェスティバルにも参加している。オペラでもハンブルク、リューベックその他のドイツの名オペラ劇場に客演し、多くの作品に出演している。1990年にはR.シュトラウスの「サロメ」(ヨカナーン)、翌1991年プッチーニの「マノン・レスコー」、1993年ベルリオーズの「ファウストの劫罰」(メフィストフェレス)、1997年J.S.バッハの「マタイ受難曲」(イエス)、1998年ツェムリンスキーの「抒情交響曲」、1999年ベルリオーズの「ファウストの劫罰」(ブランデル)、2002年ベルリオーズの「レリオ」において、それぞれ小澤征爾の指揮で出演、絶賛を浴びた。
 また、1992年2月に東京芸術劇場にてリサイタル「小松英典マーラーを歌う」、1994年9月に東京をはじめ各地でエディット・マティスとデュオ・リサイタル「シューマンの夕べ」、1997年10月にも東京・紀尾井ホールにてリサイタルを開催、高い評価を得た。最近ではイェルク・デームスと共に、2000年11月にシューベルト「冬の旅」を、2002年3月にシューベルトとブラームスの歌曲を取り上げ、東京オペラシティで公演、絶賛を博した。ドイツ歌曲の第一人者としての評価は不動のものとなっている。
 レコーディングでの活動も目覚しく、プッチーニの「蝶々夫人」(シノーポリ指揮、フレーニ、カレーラス:ドイツ・グラモフォン)、「日本歌曲」(ガーベン:ビクター、フォンテック)、「世界の歌」(モル、ファズベンダー:ビクター)などを録音しており、ファズベンダーとのデュエットCDはドイツ、フランスでレコード優秀賞を獲得した。また、ドイツ・CPOレーベルからエディット・マティスとのデュエットCDを、NAXOSレーベルからマーラーのオーケストラ歌曲集(ガーベン指揮、北ドイツ放送ハノーヴァー・フィル管)のCDをリリースしている。2000年にはシューベルト3大歌曲集を録音した他、イェルク・デームスとともにブラームス歌曲集をCDに録音した。
 ドイツ連邦共和国政府より永久プロフェッサーの称号を授与。 ブレーメン国立音楽大学教授。

↑ページのトップへ
グリーン・エコーのホームページへ Copyright (C) 2004 GREEN ECHO. All Rights Reserved.
当ホームページに掲載している情報については、当団の許可なく、これを複製・改変することを固く禁止します。
また、グリーン・エコーの出版物ほか写真等著作物についても無断転載、複写等を禁じます。